札幌吟誠会のご紹介

札幌吟誠会は札幌を中心に吟詠を学び活動する団体です。公益社団法人日本詩吟学院認可の札幌岳風会に所属する道場の集まりです。


札幌吟誠会の沿革


札幌吟誠会 二代目会長 故・田中岳匠先生

 

昭和18年3月18日、折しも太平洋戦争の最中、初代会長田中隆風先生によって札幌吟誠会は創設されました。昭和20年8月終戦後は、社会の混乱と進駐軍占領下において吟の道も思うにまかせず、以後4年間の空白とならざるをえませんでした。

 

昭和24年、吟道精神の道は滅びず、荒廃せる世相の中にあって誠ある会員、同士相寄り元道本部常任理事故高田岳周先生指導のもとに再開しました。昭和32年5月には、道内各支部ご支援のもとに創立15周年記念祝賀吟道大会を産業会館において開催したところ、出吟者は100名におよびました。これを機として、田中先生、石黒先生、井上先生の三師範が誕生して、新たな指導体制のもとに活発な運営がなされるようになりました。最盛期には18の道場に約350名の会員を有するようになりました。その後は、様々な道場に枝別れしてゆき、詩吟人口も減少が続き、今日に至ります。

 

詩吟を学ぶことで日本人の精神文化を継承してゆくことは、日本語を知り、日本史を正しく知ることであり、今日まで累々と語り継がれてきた偉人、文化人の心情に触れる宝物のような時間となることでありましょう。